リパクレオンによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/10

リパクレオンとは

リパクレオン(LipaCreon)とは、食べ物の消化を補助するためのお薬です。

本剤の主成分は、パンクレリパーゼ(Pancrelipase)で、脂肪やたんぱく質等の消化吸収をする際に必要となる膵酵素として機能します。

膵臓の機能が不完全で十分に膵酵素が十二指腸から分泌されない場合に利用されます。

適応症は以下の通りです。

・膵外分泌機能不全における膵消化酵素の補充

通常、非代償期の慢性膵炎,膵切除,膵嚢胞線維症等を原疾患とする膵外分泌機能不全により,脂肪便等の症状を呈する場合に利用されています。

本剤は、マイランEPD合同会社、エーザイ株式会社により製造販売されています。

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主な副作用

リパクレオンの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

(非代償期の慢性膵炎又は膵切除を原疾患とする膵外分泌機能不全の方)
・便秘になる
・下痢する
・発熱する
・腹部膨満がみられる
・高血糖になる

(膵嚢胞線維症を原疾患とする膵外分泌機能不全の方)
・頭痛がする
・鼓腸がでる
・腹痛がする

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用は、想定されていません。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
過敏症 そう痒感がある、発疹ができる、蕁麻疹(じんましん)がでる
血液 白血球数が増加する
肝臓 AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、LDH値が上昇する、ALP値が上昇する、肝機能異常がみられる
消化器 悪心がある、嘔吐する、腹部膨満がみられる、鼓腸がでる、下痢する、便秘になる、食欲不振になる、腹痛がする
臨床検査 BUN値が上昇する、血中カリウム値が増加する、血中コレステロール値が減少する、血中トリグリセリド値が増加する、血中ブドウ糖値が増加する、尿中ブドウ糖陽性がみられる、血中アミラーゼ値が増加する
その他 倦怠感がある、高血糖になる、低血糖になる、糖尿病になる、体重が減少する、背部痛がある、発熱する、鼻咽頭炎になる、高血圧になる
過量投与 高尿酸尿症及び高尿酸血症を生じる

 

リパクレオンについて

本剤は、ブタの膵臓から精製された膵酵素で、酵素活性が非常に良い消化酵素です。

膵臓からの酵素が不足した場合、食べ物の消化や吸収のバランスが崩れ、長期的にも栄養不良や体重減少、軟便や下痢等の症状を起こす場合があります。

このお薬は、膵酵素を補充することにより、食べ物の消化吸収を改善する効果が期待されます。

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

消化薬であるため、食後すぐに服用する必要があります。

服用に際しては、薬を噛んだり砕いたりせず、そのまま十分な水と一緒にお飲みください。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方
・ブタ蛋白質に対して過敏症の既往歴のある方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

 

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