ソセゴンによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/05

ソセゴンとは

ソセゴン(Sosegon)とは、鎮痛薬です。

主に癌による強い痛みの緩和・抑制に利用されています。

本剤の主成分は、塩酸ペンタゾシン(Pentazocine Hydrochloride)で、痛みを抑制する神経系であるオピオイド受容体に作用し、強力な鎮痛効果が期待されます。

鎮痛作用は、モルヒネの様な強力な鎮痛薬より、やや弱いものの、嘔吐や便秘等の副作用が少ないと言われています。

適応症は以下の通りです。

・各種癌における鎮痛

錠剤と注射薬があります。

本剤は、丸石製薬株式会社により製造販売されています。

スポンサーリンク

主な副作用

ソセゴンの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・悪心がある
・嘔吐する等

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
ショック 血圧低下に伴い失神する、意識が消失する、チアノーゼがみられる、呼吸困難になる、胸内苦悶がある、冷感がある、嘔吐する、顔が赤くなる、痒みがある、蕁麻疹(じんましん)がでる、痺れる(しびれる)、動悸がする、息切れする等
アナフィラキシー様症状 紅斑ができる、悪寒がする、口唇浮腫ができる、咽頭浮腫ができる、口内の違和感がある、かゆみがある、くしゃみする、顔面が紅潮する、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身が発赤する、顔面や喉頭浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)がきこえる、血管浮腫ができる、不快感がある、眩暈(めまい)がする、耳鳴がきこえる、発汗する等
呼吸抑制 頭痛がする、眩暈(めまい)がする、動悸がする、息切れする、不安感がある、判断力が鈍化する
依存性 連用に伴い薬物依存を生じる。本剤の急激な投与量の減少や中止に伴い次の症状が発現する。振戦(しんせん)がみられる、不安になる、興奮する、悪心がある、動悸がする、冷感がある、不眠になる等の禁断症状等
無顆粒球症 発熱する、咽頭痛がある、倦怠感がある、口内炎ができる等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
精神神経系 眩暈(めまい)がする、ふらつく、発汗する、傾眠がみられる、幻覚がみられる、興奮する、頭痛がする、頭重がみられる、不安になる、もうろう状態になる、酩酊感がある、冷汗がでる、浮遊感がある、不眠になる、振戦(しんせん)がみられる、意識障害がみられる等
循環器 熱感がある、顔面潮紅がみられる、動悸がする、血圧が上昇する、血圧が低下する、顔面蒼白になる
消化器 悪心がある、嘔吐する、口が渇く、食欲不振になる、腹部膨満感がある、胃部不快感がある、腹痛になる、便秘になる
過敏症 発疹ができる、多形紅斑がみられる
血液 貧血になる、赤血球が減少する、白血球が減少する
肝臓 肝機能異常がみられる
泌尿器 排尿障害がみられる、尿閉がみられる
その他 倦怠感がある、不快感がある、発熱する、悪寒がする、脱力感がある、疲労感がある
過量投与 外国で死亡例あり(肝不全)

 

ソセゴンについて

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

特に呼吸関連や心臓、肝臓の悪い方は注意が必要です。

眠気や眩暈(めまい)を起こす場合がありますので、車の運転や危険を伴う作業等は控えてください。

長期連用に伴い、依存を生じる可能性があるため、利用に際しては最小限に抑える様、注意が必要です。

アルコール(飲酒)は、控えてください。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・ペンタゾシンに対し過敏症の既往歴のある方
・ナロキソンに対し過敏症の既往歴のある方
・頭部傷害がある方
・頭蓋内圧が上昇している方
・重篤な呼吸抑制状態にある方
・全身状態が著しく悪化している方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・薬物依存の既往歴のある方
・麻薬依存のある方
・胆道疾患のある方
・心筋梗塞の方
・肝機能障害のある方
・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・小児等

以下の薬剤等と併用する際には相互作用があり、効果が増減したり、副作用を増強したりする可能性があるため、注意が必要なので、飲み合わせにつきまして医師とご相談ください。

・モルヒネ製剤
・中枢性鎮痛剤
  ・ブプレノルフィン塩酸塩
  ・エプタゾシン臭化水素酸塩
  ・酒石酸ブトルファノール等
・ベンゾジアゼピン誘導体、その他の鎮静剤
  ・ジアゼパム
  ・ニトラゼパム
  ・メダゼパム等
・中枢性薬剤(睡眠剤等)
・バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール等)
・アルコール(飲酒)
・セロトニン神経系賦活作用を有する抗うつ剤
  ・アミトリプチリン塩酸塩等

 

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑