フルメトロンによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/09

フルメトロンとは

フルメトロン(Flumetholon)とは、目の炎症を抑制するための点眼薬です。

本剤の主成分は、フルオロメトロン(Fluorometholone)で、ステロイド剤です。

ステロイド剤であるため、様々な炎症を強力に抑える効果が期待されます。

そのため、様々な炎症性の目の病気に対して利用されています。

適応症は以下の通りです。

・以下の外眼部および前眼部の炎症性疾患

  ・眼瞼炎
  ・結膜炎
  ・角膜炎
  ・強膜炎
  ・上強膜炎
  ・虹彩炎
  ・虹彩毛様体炎
  ・ブドウ膜炎
  ・術後炎症等

上記以外にも、以下の疾患等でも利用されています。

・乾性角結膜炎
・角膜びらん
・花粉症

本剤は、参天製薬株式会社により製造販売されています。

スポンサーリンク

主な副作用

フルメトロンの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・眼圧が上昇する
・眼刺激感があったり結膜充血がみられる
・眼脂がみられる

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
緑内障 連用に伴い数週間後より眼内圧亢進、緑内障が発現する等
角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症 角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発する場合がある
穿孔 角膜ヘルペス、角膜潰瘍、外傷等に対して利用した際に穿孔が発現する場合がある
後嚢下白内障 長期投与に伴い、後嚢下白内障が発現する場合がある

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
過敏症 眼瞼炎になる、眼瞼皮膚炎になる、発疹ができる
刺激感がある、結膜充血がみられる、角膜沈着物がみられる
下垂体・副腎皮質系機能(長期連用した場合) 下垂体・副腎皮質系機能の抑制がみられる
その他 創傷治癒の遅延がみられる

 

フルメトロンについて

古くから利用されている、ステロイドの点眼薬です。

様々な目の炎症を伴う疾患に対して、まず炎症を抑えるために利用されます。

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

本剤は、よく振ってから利用するお薬です。

尚、本剤は、炎症がある程度治まるまでの利用に留めるお薬です。長期間に渡り、無暗に継続して利用すると副作用等を発現する可能性があります。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方

以下の方は、原則禁忌です。

・角膜上皮剥離又は角膜潰瘍のある方
・以下の疾患のある方
  ・ウイルス性結膜・角膜疾患
  ・結核性眼疾患
  ・真菌性眼疾患
  ・化膿性眼疾患

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

 

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑