タリオンによる副作用
タリオンとは
タリオン(TALION)とは、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹(じんましん)、皮膚炎などの症状を改善するための、抗アレルギー薬です。
また、気管支喘息(きかんしぜんそく)の発作予防や、アトピー性皮膚炎の治療にも利用されております。
このお薬の特徴は、比較的効果が早く出ることや、心血管系の副作用がないことです。
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主な副作用
タリオンの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。
・眠気がする
・口が渇く
・悪心がする
・胃痛がある
・下痢する
・胃部不快感がある
・倦怠感がある
・嘔吐する
・蕁麻疹(じんましん)がでる
上記以外で、症状として良く報告のあるのが、過敏症状、つまりかゆみです。これは、症状としては、眠気などよりもインパクトがあるためかと思われます。
眠気を催す可能性があるため、念のため、車の運転や危険を伴う作業、高い場所での作業等は控えましょう。
妊娠している方や母乳による授乳を行っている方は、本剤を利用できない場合があります。
腎機能に負担がかかるため、腎臓に疾患のある方、及び、高齢の方については、服用にあたり、注意が必要です。
尚、長期に渡りステロイド療法を行っている方が、本剤を、ステロイドの減量のために利用される場合には、医師や薬剤師と相談の上、十分注意して行う必要があります。
重大・重篤な副作用
重大・重篤レベルの副作用は、本剤に関しては特にありません。
その他の副作用
その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。
副作用の部位名称等 | 副作用の名称、症状 |
---|---|
精神神経系 | 眠気がある、倦怠感がある、めまいがする、頭痛がする、頭重感がある |
過敏症 | 発疹がでる、腫脹(しゅちょう)ができる、蕁麻疹(じんましん)がでる |
血液 | 白血球数が変動する、好酸球が増多する |
腎臓 | 尿に潜血がでる、尿蛋白がでる、尿糖がでる、尿ウロビリノーゲンが異常、尿量が減少する |
消化器 | 口が渇く、悪心がする、胃痛がある、胃部不快感がある、下痢する、口内が乾燥する、舌炎になる、嘔吐する、腹痛になる |
肝臓 | AST(GOT)値、ALT(GPT)値、γ-GTP値が上昇する、LDH値、総ビリルビン値が上昇する |
その他 | 月経異常になる、浮腫ができる、動悸がする、呼吸困難になる、しびれがある |
タリオンについて
タリオンは、抗アレルギー薬の中でも、比較的よく利用されている薬です。特に大きな副作用もなく、ステロイド系ではないのが特徴です。
そのため、長年ステロイド系の薬剤を利用されていた方が、ステロイドの副作用を気にされて、ステロイド薬を減少させるために、よく利用される薬でもあります。
もし、長年、ステロイド薬に伴う副作用に悩まされている方がいらっしゃいましたら、本剤を利用した減量について、一度、医師とご相談されてはどうでしょうか。
もし、何らかの事情で、医師との相談ができない場合や、相談しづらい場合には、現在では、セカンドオピニオンによる、相談も可能です。
自分の身体は、自分で守る必要がありますので、無理に我慢せず、相談してみましょう。きっと、手を差し伸べてくれるはずです。