オルメテックによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/12/16

オルメテックとは

オルメテック(OLMETEC)とは、高血圧のお薬です。

血圧を上昇させる作用のある「アンジオテンシン2」と言う体内の物質を抑制することにより、血管を広げ、電解質や水分調整の結果、血圧が下げられます。

また、心臓や腎臓に対する負担を軽減する作用も期待されます。

主に高血圧症の治療に利用されますが、心臓病や腎臓病にも効果があるとの報告もあります。

アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)と言う、比較的新しいタイプのお薬です。

ただし、妊娠中の女性の方や、妊娠の可能性のある女性の方は、禁忌です。

本剤は、第一三共株式会社により製造販売されています。

また、共和薬品工業株式会社、大原薬品工業株式会社、杏林製薬株式会社、キョーリンリメディオ株式会社、日本ケミファ株式会社、日本薬品工業株式会社、株式会社三和化学研究所、鶴原製薬株式会社、日医工株式会社、日新製薬株式会社、ニプロ株式会社、日本ジェネリック株式会社、小林化工株式会社、辰巳化学株式会社、株式会社陽進堂、沢井製薬株式会社、東和薬品株式会社、共創未来ファーマ株式会社、マイラン製薬株式会社、ファイザー株式会社、第一三共エスファ株式会社、エルメッド エーザイ株式会社、エーザイ株式会社等からジェネリック医薬品として製造販売されています。

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主な副作用

オルメテックの主な副作用は、以下の通りです。

・めまいがする
・立ちくらみがする
・貧血になる
・発疹ができる
・痒み(かゆみ)がある
・頭痛になる
・頭重感がある
・下痢する
・身体がだるい

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
アナフィラキシー様症状 悪寒がする、紅斑がでる、口腔咽頭浮腫ができる、口内に違和感がある、かゆみがある、くしゃみがでる、顔面が紅潮する、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある(かゆい)、全身発赤する、顔面浮腫ができる、喉頭浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)がでる、血管浮腫ができる等
ショック 血圧低下に伴う失神が起こる、意識が消失する、チアノーゼが出る、呼吸困難になる、嘔吐する、動悸がする、胸内苦悶になる、冷感がある、顔が赤くなる、痒みがある、蕁麻疹(じんましん)ができる、痺れ(しびれ)がある、息切れする等
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛になる、こわばりがある、手足がしびれる、脱力感がある、赤褐色の尿がでる、CK(CPK)値上昇、血中及び尿中ミオグロビン値が上昇等、急激な腎機能悪化を伴う可能性あり
血管浮腫 呼吸が苦しくなる、会話が不自由になる、顔面や口唇、咽頭、舌の腫脹等の症状がでる等
腎不全 むくみがでる、尿が出づらい、尿毒症になる等
高カリウム血症 全身がだるくなる、手足が痺れる(しびれる)、力が入らない、腹痛がする、下痢する、吐き気がする、不整脈がある等
肝機能障害 倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がする、常に眠く感じる、黄疸(おうだん)がおこる、AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する等
黄疸 皮膚や白目が黄色くなる、嘔気がある、嘔吐する、食欲不振になる、倦怠感がある、そう痒感がある等、下痢する、全身に脱力感がある、38度から39度程度の発熱がみられる、ブツブツ状の発疹が出る等
血小板減少 あざができる、手足に赤い点(点状出血)ができる、鼻血が出る、歯茎の出血がある等
低血糖 脱力感がある、悪寒がする、冷や汗がでる、集中力が低下する、急激な空腹感がある、動悸がする、手が震える、痙攣(けいれん)する、意識障害がおこる、低血糖性昏睡に至る例の報告もある等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
過敏症 そう痒がある、発疹が出る
血液 貧血になる、血小板数の減少、白血球数の増加
精神神経系 眩暈(めまい)がする、立ちくらみがする、ふらつき感がある、頭痛がする、頭重感がある、眠気がする
消化器 下痢する、嘔気がある、嘔吐する、口が渇く、腹痛になる
循環器 心房細動がある、動悸がする、ほてりがある
肝臓 ALT(GPT)値が上昇する、AST(GOT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、LDH値が上昇する、ALP値が上昇する
泌尿器 BUN値が上昇する、血清クレアチニン値が上昇する、尿蛋白が陽性になる、尿沈渣が陽性になる
その他 CK(CPK)値が上昇する、血清カリウム値が上昇する、尿酸値が上昇する、全身倦怠感がある、咳嗽(がいそう)がでる、浮腫ができる、CRP値が上昇する、トリグリセリド値が上昇する、筋肉痛になる、脱力感がある、疲労する、痺れ(しびれ)がおこる

 

オルメテックについて

オルメテックは、高血圧症に対する比較的新しいお薬です。

一日に1回の服用で済みますので、もし何らかの副作用が発生する場合には、医師と相談の上、これを考慮して服用時間を決めることも可能です。

例えば、服用後に眩暈(めまい)等の副作用が発現する方の場合には、朝食後に摂取すると通勤時間帯のラッシュ時間に該当するため、この時間帯に眩暈が発現するのを避ける必要があります。

この場合には、夕食後に服用する様にすれば、自宅で眩暈が発現することになり、通勤電車等より安全です。

尚、重い肝機能障害や腎機能障害のある方も、原則禁忌となっております。

 

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