ネオーラルによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/12

ネオーラルとは

ネオーラル(Neoral)とは、免疫抑制剤です。強制的に免疫力を抑制する作用があります。

主成分は、シクロスポリン(Ciclosporin)で、免疫に関する病気や、臓器移植の拒絶反応の予防等に利用されています。

本剤は、特に、リンパ球の働きを強力に抑制します。

免疫系の病気としては、自己免疫疾患(関節リウマチ、溶血性貧血、ネフローゼ症候群など)、目のベーチェット病やネフローゼ症候群、再生不良性貧血、さらには重症筋無力症やアトピー性皮膚炎などにも利用されます。

臓器移植時は、肝臓、腎臓、心臓、肺などの臓器移植の際に発生する拒絶反応を抑制するために使います。

アトピー性皮膚炎に関しては、既存の標準的なお薬による治療等の効果が発揮されない場合に利用されます。

その他、医師の判断で、関節リウマチ、間質性肺炎、膠原病などに利用されることもあります。

ネオーラルは、ノバルティスファーマから販売されています。

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主な副作用

ネオーラルの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

腎移植の方

・腎障害になる
・肝障害になる
・多毛になる
・振戦(ふるえ)がでる
・糖尿、高血糖になる
・高血圧になる、血圧が上昇する

肝移植の方

・BUN値が増加する
・多毛になる
・歯肉肥厚になる
・高血圧になる
・血小板減少症になる
・発熱する

骨髄移植の方

・腎障害になる
・多毛になる
・高血圧になる
・振戦(ふるえ)がでる

ベーチェット病の方

・多毛になる
・腎障害になる
・肝障害になる
・BUN値が増加する
・熱感がある

乾癬の方

・高血圧になる、血圧が上昇する
・多毛になる
・BUN値が増加する
・血中クレアチニン値が増加する

再生不良性貧血、赤芽球癆の方

・腎障害になる
・血中クレアチニン値が増加する
・BUN値が増加する
・多毛になる

ネフローゼ症候群の方

・高血圧になる、血圧が上昇する
・多毛になる
・腎障害になる
・血中クレアチニン値が増加する

アトピー性皮膚炎の方

・毛包炎になる
・血中トリグリセリドが増加する
・血中ビリルビンが増加する
・鼻咽頭炎になる

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重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
腎障害(腎機能障害) BUN値が上昇する、クレアチニン値が上昇する、腎血流量が減少する、糸球体濾過値が低下する、高カリウム血症になる、高尿酸血症になる、低マグネシウム血症になる、尿細管萎縮になる、細動脈病変がある、間質の線維化がある、急性腎不全になる、発熱する、発疹ができる、関節痛になる、血清IgE値が上昇する、好酸球値が上昇する、高度タンパク尿がでる、ネフローゼ症候群になる等
肝障害 倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がする、常に眠たい、黄疸がでる、著しいAST(GOT)値・ALT(GPT)値の上昇等
肝不全 黄疸がでる、出血傾向になる、腹水がでる、脱力感がある、肝性脳症になる、全身の健康状態が悪化する、吐き気がする、食欲不振になる等
肝機能障害 倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がする、常に眠たい、黄疸がでる、AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する等
黄疸 嘔気がある、嘔吐する、食欲不振になる、倦怠感がある、そう痒がある、皮膚・白目が黄色くなる、下痢する、全身の脱力感がある、38度~39度の発熱がある、ブツブツ状の発疹ができる等
可逆性後白質脳症症候群(RPLS) 高血圧になる、頭痛がする、覚醒低下になる、意識障害になる、痙攣(けいれん)する、皮質盲を含む視力障害がある、後頭及び頭頂葉領域を中心に広範囲な浮腫性病変等がある
高血圧性脳症 後頭部から後頸部にかけての激しい頭痛がする、悪心がある、嘔吐する、興奮する、痙攣(けいれん)する、意識障害がある、両側性の視力が低下する、不安感がある、失見当識になる、昏睡状態になる、全身の強直性痙攣(けいれん)になる、クレアチニン値が上昇する等
神経ベーチェット病症状 頭痛がする、不眠になる、神経質になる、無力感がある、半身麻痺になる、失語症(しつごしょう)になる、錐体外路(すいたいがいろ)症状(体が硬く動きが悪い、勝手に手足が震える)が見られる、小脳症状(ふらついて歩きにくい、細かいことがうまくできない)が見られる、排尿障害が見られる、意識障害が見られる、仮性球麻痺(かせいきゅうまひ)(飲み込むのがうまくできなかったり、言葉がうまく話せない)がみられる、痙性四肢麻痺(けいせいししまひ)(手足が硬く突っぱる)がみられる、認知症(にんちしょう)になる等
感染症 敗血症になる、肺炎等の重篤な感染症になる、風邪などが酷くなる、発熱する、喉の痛みがある、口内炎ができる、咳・痰が出る、水脹れができる、発疹ができる、頻尿になる等
進行性多巣性白質脳症(PML) 半盲等の視覚障害になる、片麻痺がおこる、精緻運動障害(字が書けない、紐を結べない、細かな動作が出来ない)になる、失語する、失認する、痙攣(けいれん)発作がおこる、見当識能力が低下する等
BKウイルス腎症 自覚症状が余りない。腎機能が悪化する、尿細管上皮細胞の腫大がみられる、同質性腎炎になる等
急性膵炎 上腹部痛がある(みぞおち、左上腹部、背部等)、吐き気がする、嘔吐する、腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)がある、食欲不振になる、発熱する、意識障害がみられる、ショック状態になる(蒼白、血圧低下など)、押されると痛みが強い(圧痛)、押されると腹部が硬くなる(筋性防御(きんせいぼうぎょ))等
血栓性微小血管障害(TMA) 貧血になる、血小板が減少する、血清クレアチニンの濃度が上昇する、発熱する、下痢する、乏尿になる、浮腫ができる、出血斑ができる、頭痛がする、傾眠する、不穏になる、痙攣(けいれん)する、血尿がでる、蛋白尿がでる等
溶血性貧血 赤い尿がでる、皮膚や白目が黄色くなる、発熱する、貧血になる等
血小板減少(血小板減少症) 手足に赤い点(点状出血)ができる、痣(あざ)ができる、鼻血がでる、歯茎の出血が見られる等
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛や強張り(こわばり)がある、手足が痺れる(しびれ)、赤褐色の尿がでる、脱力感がある、CK(CPK)値が上昇する、血中及び尿中ミオグロビン値が上昇する等、急激な腎機能悪化を伴う
悪性リンパ腫 初期症状が無い事がある。クビ・脇の下のリンパ節が腫れる、胃や腸に腫瘤が発生する、全身のリンパ節が腫れる、発熱する、体重が減少する、寝汗がでる、体がだるい、呼吸困難になる、足の付け根等のリンパ節が腫れる、しこりができる、痛みがある、腹痛になる、お腹が張る、痛くないしこりができる等
リンパ増殖性疾患 リンパ浮腫ができる、リンパ節炎になる、菌状息肉症になる、悪性リンパ腫ができる等
悪性腫瘍(皮膚がん) 顔・頭・首・手等にほくろに似たものが出来る、皮疹ができる、周辺部は堤防状に盛り上がる、ほくろの硬さ・大きさ・色・形が変化する、爪に縦スジが現れる、潰瘍を伴って出血し易い等
クリーゼ 重症筋無力症での呼吸困難になる

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
過敏症 発疹ができる
循環器 血圧が上昇する
血液 貧血になる、白血球が減少する
消化器 悪心がある、嘔吐する、消化管潰瘍になる、腹痛がある、胃部不快感がある、食欲不振になる、下痢する、腹部膨満感がある
皮膚 多毛になる、脱毛する
精神神経系 片頭痛がある、振戦(ふるえ)がでる、頭痛がする、痺れ(しびれ)がある、眩暈(めまい)がする、眠気がある、異常感覚がある、末梢神経障害がある
代謝異常 糖尿・高血糖になる、高尿酸血症になる、高脂血症になる、高カリウム血症になる、低マグネシウム血症になる、体液貯留する
感覚器 視力障害がある、耳鳴(みみなり)がする、難聴になる
筋骨格系 ミオパシーがみられる、筋痛がある、筋脱力がある、筋痙攣がおこる、関節痛になる
その他 月経障害がある、良性頭蓋内圧亢進症になる、歯肉肥厚がある、出血傾向になる(鼻出血、皮下出血、消化管出血、血尿)、熱感がある、のぼせる、発熱がある、けん怠感がある、浮腫ができる、体重が増加する、女性化乳房がみられる
過量投与 悪心がある、嘔吐する、傾眠する、頭痛になる、頻脈になる、血圧が上昇する、腎機能が低下する等

 

ネオーラルについて

免疫抑制剤のネオーラルは、抗生物質由来の標準的な免疫抑制剤です。

臓器移植で重要な役割を果たしており、拒絶反応の予防に大きく貢献しています。

この系統(カルシニューリン阻害薬)のお薬は、他の系統と比較し、骨髄抑制による血液障害の発生リスクが低いのが特徴です。

最近は、自己免疫病や膠原病などだけではなく、ベーチェット病やネフローゼ症候群、乾癬、再生不良性貧血などの免疫系の病気にも利用されております。

持病やアレルギーのある方は、本薬との併用に際して医師か薬剤師と相談してください。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・タクロリムス(外用剤を除く)を投与中の方
・ピタバスタチンを投与中の方
・ロスバスタチンを投与中の方
・ボセンタンを投与中の方
・アリスキレンを投与中の方
・肝臓又は腎臓に障害がありコルヒチンを服用中の方

以下の方は、原則禁忌です。

・神経ベーチェット病の方

以下の薬剤との併用は、基本的に禁忌です。ご利用されている方は、医師とご相談ください。

・生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生
 風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)
・タクロリムス(外用剤を除く)(プログラフ)
・ピタバスタチン(リバロ)
・ロスバスタチン(クレストール)
・ボセンタン(トラクリア)
・アリスキレン(ラジレス)

 

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