インフルエンザ予防接種ワクチンによる副反応(副作用)

公開日:  最終更新日:2016/09/10

インフルエンザ予防接種ワクチンとは

インフルエンザ予防接種ワクチン(Influenza Vaccine)とは、インフルエンザに対する免疫をつけるために予め投与するワクチンです。

その年に流行する兆しのあるインフルエンザウィルスに対するワクチンを接種します。通常、複数回の接種を行います。

このワクチン接種により、該当するインフルエンザウィルスに対する免疫が体内で予め生成されます。

これにより、実際にインフルエンザウィルスが体内へ侵入した際、免疫により症状は現れません。

但し、接種したワクチンが該当するインフルエンザウィルスと異なる場合には、発病を抑止する効果は期待できませんが、症状が軽減されたと言う報告は、あります。

適応症は以下の通りです。

・インフルエンザの予防

ここでは、参考例として、「インフルエンザHAワクチン」に関する副反応(副作用)等を記載します。

インフルエンザHAワクチンは、武田薬品工業株式会社等、様々な製薬会社から製造販売されています。

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主な副反応(副作用)

インフルエンザHAワクチンの主な副反応(副作用)を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・注射部位に紅斑が出る
・注射部位に熱感がある
・注射部位が腫脹する
・注射部位に疼痛がある
・注射部位にそう痒感がある
・注射部位が硬結する
・鼻咽頭炎になる
・鼻漏がある
・倦怠感がある
・頭痛がする

重大・重篤な副反応(副作用)

重大・重篤レベルの副反応(副作用)としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副反応(副作用)リスト
副反応(副作用)の名称 想定される症状等
ショック 血圧低下に伴い失神する、意識が消失する、チアノーゼが現れる、呼吸困難になる、胸内苦悶がある、冷感がある、嘔吐する、顔が赤くなる、痒みがある、蕁麻疹(じんましん)がでる、痺れ(しびれ)がある、動悸がする、息切れする等
アナフィラキシー様症状 紅斑がでる、悪寒がする、口腔咽頭浮腫ができる、口内の違和感がある、かゆみがある、くしゃみがでる、顔面が紅潮する、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身が発赤する、顔面や喉頭に浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)が聴こえる、血管浮腫ができる、不快感がある、眩暈(めまい)がする、耳鳴(みみなり)がする、発汗する等
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 発熱する、全身に倦怠感がある、頭痛がする、悪心がある、嘔吐する等、後に、髄膜刺激症状(頭痛がする、悪心がある、嘔吐する、項部硬直する、発熱する、Kernig徴候等)、片麻痺になる、失語する、運動失調になる、四肢麻痺がある、昏睡する等
ギラン・バレー症候群 末端から順に両手両足の力が入らなくなる、手足が痺れる(しびれる)、腱反射が弱まったり消失したりする、寝たきりになる、呼吸困難になる等
痙攣(けいれん) 興奮状態が継続する、怒りっぽくなる、ぼんやりする、よろめく、吐き気がする、眩暈(めまい)がする、下肢のコントロールが不能になる、筋肉の付随現象がおこる等
肝機能障害 倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がする、常に眠い状態、黄疸がでる、AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する等
黄疸 嘔気がある、嘔吐する、食欲不振になる、倦怠感がある、そう痒がある等、皮膚や白目が黄色くなる、下痢する、全身の脱力感がある、38度~39度の発熱がある、ブツブツ状の発疹ができる等
喘息発作 息切れする、せきがでる、胸が締めつけられるような感じがする、喉に異変が生じる、ヒューヒュー鳴る、息苦しい等
血小板減少性紫斑病 皮膚や粘膜等の出血症状や紫斑(しはん)や青アザがある、歯ぐきから出血する、鼻血がでる、黒い便がでる、血尿がでる、月経過多になる等
血小板減少 手足に赤い点(点状出血)がでる、あざができる、鼻血がでる、歯茎から出血する等
血管炎 発疹がでる、足や腕に紫色や赤いアザができる、全身がだるい、発熱する、尿が赤い等
間質性肺炎 発熱する、咳嗽(がいそう)がでる、呼吸困難になる、胸部X線に異常がある、好酸球が増多する、動悸がする、息切れする等
脳炎・脳症 発熱する、吐き気がする、嘔吐する、意識障害がある、言語障害がある、記憶障害がある、ふらつく、痙攣(けいれん)する、反応が鈍化する、昏睡する等
脊髄炎 胸から下のビリビリしびれ感がある、背中や腰が痛む、両下肢に麻痺がある(対(つい)麻痺という)、麻痺した部分から下の感覚に障害がある、排尿障害がある、排便障害がある、四肢の麻痺がある、四肢の感覚異常がある、膀胱直腸障害がある等
視神経炎 片眼または両眼の急激な視力の低下がみられる、見ようとする部位(視野の中心)が見えない症状(中心暗点)がみられる、眼球を動かすと目の奥が痛む(球後痛)、視野全体に霧がかかる、視神経乳頭(視神経の眼球側の端)が赤く腫れる等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、発熱する、関節が痛む、目が充血する等
ネフローゼ症候群 大量のたんぱく尿がでる、尿が泡立つ、高度の浮腫ができる、まぶたや下肢が浮腫む(むくむ)、胸水がある、腹水がある、心嚢水がある、息切れする、呼吸困難になる、吐き気がする、嘔吐する、体重が増加する、免疫力が低下する

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副反応(副作用)は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副反応(副作用)

その他の副反応(副作用)としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副反応(副作用)リスト
副反応(副作用)の部位名称等 副反応(副作用)の名称、症状
過敏症 接種直後から数日中に発疹等が出る、蕁麻疹(じんましん)がでる、湿疹がでる、紅斑がでる、多形紅斑がでる、そう痒がある、血管浮腫ができる等
全身症状 発熱する、悪寒がある、倦怠感がある、一過性の意識消失がみられる、眩暈(めまい)がする、リンパ節が腫脹する、嘔吐する、嘔気がある、腹痛がある、下痢する、食欲が減退する等、但し通常2~3日中に消失する
局所症状 発赤がある、腫脹する、硬結がある、熱感がある、疼痛がある、小水疱ができる、蜂巣炎になる、痺れ(しびれ)感がある等、但し、通常2~3日中に消失する
神経系障害 顔面神経麻痺等の麻痺がある、末梢性ニューロパチーになる、頭痛がする、失神する、血管迷走神経反応がみられる、しびれ感がある、振戦がみられる
消化器 嘔吐する、嘔気がする、腹痛がある、下痢する、食欲が減退する
筋・骨格系 関節痛がある、筋肉痛になる、筋力が低下する
眼障害 ぶどう膜炎になる
その他 咳嗽(がいそう)がみられる、動悸がする

 

3歳未満の方の、その他の副反応(副作用)としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副反応(副作用)リスト1
副反応(副作用)の部位名称等 副反応(副作用)の名称、症状
局所症状 紅斑がでる、そう痒感がある、腫脹ができる、硬結がある、熱感がある、疼痛がある
消化器 下痢する
呼吸器 鼻漏がある、鼻閉がみられる、咳嗽(がいそう)がみられる
皮膚 湿疹ができる
精神神経系 泣く、気分変化がみられる、頭痛がする
その他 発熱する、顔面浮腫ができる、無力症になる

 

3歳以上13歳未満の方の、その他の副反応(副作用)としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副反応(副作用)リスト2
副反応(副作用)の部位名称等 副反応(副作用)の名称、症状
局所症状 疼痛がある、腫脹ができる、紅斑ができる、熱感がある、硬結する、そう痒感がある
消化器 嘔吐する
呼吸器 鼻漏する
皮膚 そう痒症になる、皮膚が腫脹する
精神神経系 頭痛がする
その他 発熱する、食欲が減退する、倦怠感がある

 

インフルエンザ予防接種ワクチンについて

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

以下の方は、基本的に接種不適当者なので、本ワクチンの利用はできません。

・明らかに発熱している方
・重篤な急性疾患にかかっている方
・本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある方
・上記に掲げる方の他、予防接種を行うことが不適当な状態にある方

以下の方は、このワクチンを利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・心臓血管系疾患のある方
・腎臓疾患のある方
・肝臓疾患のある方
・血液疾患のある方
・発育障害のある方
・予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方
・全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
・過去に痙攣(けいれんn)の既往のある方
・過去に免疫不全の診断がなされている方
・近親者に先天性免疫不全症の方がいらっしゃる方
・間質性肺炎の方
・気管支喘息の方
・その他の呼吸器系疾患のある方
・本剤の成分に対してアレルギーのある方
・鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対するアレルギーのある方
・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

健康上、何らかの不安や持病等のある方は、注意が必要です。医師とご相談ください。

このワクチンと、別のワクチンとの接種間隔は、一定期間空ける必要があります。

尚、免疫抑制剤(シクロスポリン製剤等)等を利用されている方は、本剤の効果が得られない場合がありますので、接種に際しては、医師とご相談ください。

以下の薬剤等と併用する際には相互作用があり、効果が増減したり、副反応(副作用)を増強したりする可能性があるため、注意が必要なので、飲み合わせ等につきまして医師とご相談ください。

・免疫抑制剤
  ・シクロスポリン製剤等

 

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