肺炎球菌ワクチンによる副反応(副作用)

公開日:  最終更新日:2017/08/12

肺炎球菌ワクチンとは

肺炎球菌ワクチン(Pneumococcus Vaccine)とは、肺炎球菌ウィルスの免疫を付け、感染を予防するためのワクチンです。

ワクチンには、7価と23価の2種類があり、23価のワクチンの方が、より多くの肺炎球菌に対応しています。

但し、全ての肺炎球菌に有効と言う訳ではありません。

23価のワクチンにより、日本で存在が確認されている肺炎球菌の約80%に対して効果があると言われています。

通常、7価のものは2歳未満で利用され、2歳以上の場合、23価のものが利用されます。

肺炎球菌ワクチンは、不活化ワクチンであるため、1度の接種で終生免疫が得られる訳ではなく、有効期間は、約5年程度と言われています。

肺炎球菌によって、引き起こされる病気には、以下のものがあります。

・気管支炎
・肺炎
・副鼻腔炎
・中耳炎
・髄膜炎
・骨髄炎(菌が骨の中へ入る)
・関節炎(菌が関節の中へ入る)
・敗血症(菌が血液へ侵入する)

上記の病気は、主に以下の方の場合、感染しやすく重症化する傾向があります。

・子供や65歳以上の方
・免疫不全の方
・脾臓を摘出した人
・心臓や呼吸器、腎臓などに病気のある方
・糖尿病などの基礎疾患のある方

よくあるケースとしては、インフルエンザに感染後、肺炎球菌による肺炎で重症化するケースです。

そのため最近では、特に高齢者に有効であることが認められ勧められているワクチンです。

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主な副反応(副作用)

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP等)の主な副反応(副作用)を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・注射部位疼痛がある
・注射部位発赤する
・注射部位腫脹する
・頭痛がする
・腋窩痛がある
・注射部位そう痒感がある

接種後、30分程度は、副反応等が発現する可能性もあるため、医療機関で様子を見る様にしてください。

本ワクチンを接種した場合、ある程度の熱が出る場合があります。(37.5度以上)

発熱は、当日から翌日にかけて発現しますが、通常、2日程で平熱に戻ります。

もし、3日間以上継続して熱が下がらない場合には、医師とご相談下さい。

また、一度発熱したからと言って、次回の接種でも発熱するとは限りません。

注射部位の腫れや赤み等は、通常、4日程で消えますが、もし、1ヶ月程経過しても残っている様であれば、医師にご相談ください。

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重大・重篤な副反応(副作用)

重大・重篤レベルの副反応(副作用)としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副反応(副作用)リスト
副反応(副作用)の名称 想定される症状等
アナフィラキシー様症状 紅斑がでる、悪寒がする、口腔咽頭浮腫ができる、口内の違和感がある、かゆみがある、くしゃみがでる、顔面紅潮する、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身発赤する、顔面や喉頭浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)が聞こえる、血管浮腫になる、不快感がある、眩暈(めまい)がする、耳鳴がする、発汗がある等
血小板減少(血小板減少症) 手足に赤い点(点状出血)ができる、あざができる、鼻血がでる、歯茎の出血がある等
知覚異常 皮膚の感覚がおかしい、感覚異常(感覚障害)になる、痛感、温度感覚、触覚、深部感覚などの感度が異常になる、知覚神経や伝導路に障害がでる、知覚過敏になる、知覚鈍麻になる、知覚消失する、一般に触覚の異常がある等
ギランバレー症候群(Guillain-Barre Syndrome)等の急性神経根障害 両手両足に力が入らず動かせない、手足先のしびれ感がある、顔筋や目を動かす筋肉に力が入らない、呂律がまわらない、食事をのみこみにくくなる、呼吸ができない、高血圧になる、低血圧になる、不整脈がでる等
蜂巣炎(ほうそうえん)・蜂巣炎様反応 皮膚の赤らみがある、皮膚の痛みがある、感染部を押すと痛む、発熱する、悪寒がする、心拍数が上昇する、頭痛がする、低血圧になる、錯乱状態になる、発赤する、腫脹する、疼痛がある等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副反応(副作用)は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副反応(副作用)

その他の副反応(副作用)としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副反応(副作用)リスト
副反応(副作用)の部位名称等 副反応(副作用)の名称、症状
全身症状 無力症になる、倦怠感がある、違和感がある、悪寒がする、発熱する、ほてりがある
筋・骨格系 関節痛がある、関節炎がある、筋肉痛がある
局所症状 可動性が低下する、疼痛がある、熱感がある、腫脹する、発赤する、硬結がある、そう痒感がある
精神神経系 感覚異常がある、熱性痙攣がある、頭痛がする
呼吸器 咽頭炎になる、鼻炎がある
消化器 嘔吐する、悪心がある
血液 リンパ節症になる、リンパ節炎になる、白血球数が増加する
皮膚 蕁麻疹(じんましん)がでる、皮疹がでる
その他 血清病になる、血清C-反応性蛋白 (CRP)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、腋窩痛がある

 

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎で亡くなる方は、全国で年間約8万人で死因としては4番目となっています。

肺炎の原因は、細菌やウィルス、カビ等、いろいろありますが、肺炎の約50%が肺炎球菌が原因と言われております。

肺炎球菌が原因となっている感染症のことを、肺炎球菌感染症と呼び、以下の様な症状を含みます。

・気管支炎
・肺炎
・副鼻腔炎
・中耳炎
・髄膜炎

また、2歳以上の方で肺炎球菌による感染症が重症化する方は、以下の様な方です。

・脾臓を摘出した方
・赤血球の形が鎌状の方
・脾臓の働きが悪い方
・心臓や呼吸器の慢性疾患のある方(例:慢性閉塞性肺疾患(COPD))
・腎不全の方
・肝機能障害のある方
・糖尿病の方
・65歳以上の方
・14日以上先に免疫抑制の治療を予定している方

上記の様な方は、ワクチンの接種を行うことをお勧めします。
以下の方は、基本的に禁忌(接種不適当者)です。

・2歳未満の方
・明らかな発熱を呈している方
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
・本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
・上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある方

以下の方は、接種する際には注意が必要です。

・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患および発育障害等の基礎疾患がある方
・これまでに予防接種で2日以内に発熱のあった方
・これまでに予防接種で2日以内に全身性発疹等のアレルギー症状があった方
・これまでに痙攣(けいれん)を起こしたことのある方
・これまでに免疫不全と診断されたことのある方
・本剤の成分に対してアレルギーのある方
・妊婦、または、妊娠している可能性のある方
・これまでに多価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを接種したことのある方

肺炎球菌ワクチンはあくまでも肺炎球菌からなる肺炎を予防するもので、すべての肺炎を予防できるわけではありません。また肺炎球菌による肺炎を100%予防できるものでもありません。

高齢の慢性肺疾患患者にインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両ワクチンを接種すると入院を63%、死亡を81%減らすことができるとの海外報告もあります。

 

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