サインバルタによる副作用

公開日:  最終更新日:2014/11/05

サインバルタとは

サインバルタ(Cymbalta)とは、うつ病のお薬です。糖尿病による神経痛にも利用されます。

比較的、新しい抗うつ剤です。

抗うつ薬は、中枢神経へ直接作用するものなので、新しいお薬でも、その性質上、副作用の報告は多いと言われています。

服用、及び、減薬に伴い、人により軽重の差はあるものの、なんらかの副作用が発生すると認識しておく必要があります。

尚、本薬は、重い肝障害や腎障害のある方は、利用できません。

また、MAO阻害剤を服用されている方や、閉塞隅角緑内障の方も、利用できません。

アルコール類は、このお薬の効果を抑制する場合がありますので、控えてください。

重大・重篤な副作用が発生する可能性は、ごく稀です。

しかし、重大な副作用を放置すると、失明などの後遺症が残る場合もあります。

なので、その初期症状には、十分に気を付けてください。

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主な副作用

サインバルタの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

うつ病の場合

・悪心がある
・傾眠がある
・口渇がある
・頭痛がする
・便秘になる
・下痢する
・めまいがある
・トリグリセリド値が上昇する
・腹部痛がある
・ALT(GPT)値が上昇する
・不眠になる
・倦怠感がある
・AST(GOT)値が上昇する
・食欲が減退する

糖尿病性神経障害に伴う疼痛の場合

・傾眠がある
・悪心がある
・高血糖になる
・便秘になる
・めまいがする
・倦怠感がある
・口が渇く
・頭痛がある
・下痢する
・ALT(GPT)値が上昇する
・AST(GOT)値が上昇する
・嘔吐する
・γ-GTP値が上昇する
・Al-P値が上昇する

薬を中止した場合、眼を左右に動かした時に、「ザッザッ」と言う感覚があったり、めまいがしたりするとの報告がありますので、車の運転など危険を伴う作業は、控えた方が良いでしょう。

重大な副作用の、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)などは、症状が進むと、失明などの後遺症が残る場合がありますので、副作用の初期症状には、十分注意してください。

少しでも、変だなと感じたら、速やかに医師とご相談ください。

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) ひどい口内炎ができる、高熱がでる、結膜がただれる、陰部が痛む、まぶたや眼が充血する、関節が痛む、唇や口内がただれる、発熱する、皮膚に水脹れができる(各種皮膚障害)、皮膚がまだら模様に赤くなる、中央にむくんだ赤い斑点ができる、赤い発疹ができる、食欲不振になる、からだがだるい等
セロトニン症候群 手が震える、悪寒がある、発熱する、興奮する、激越する、不安になる、焦燥がある、錯乱する、幻覚がある、反射亢進する、発汗がある、戦慄がある、頻脈になる、振戦(ふるえ)がある、下痢する、高血圧になる、固縮する、ミオクロヌスがおこる、協調異常がある、自律神経不安定等になる。特にセロトニン作用薬と併用した場合に発生する可能性が高くなる
悪性症候群(類薬にて) 強度の筋強剛(きんきょうごう:筋肉のこわばり)がある、無動緘黙(むどうかんもく:無言症。無動無言状態のこと)になる、嚥下が困難になる、血圧が変動する、頻脈になる、発汗等の症状が現れる、その後、発熱する場合もある。抗精神病薬と併用した際に症状が現れることが多い
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH) 頭痛がする、吐き気がする、食欲不振になる、嘔気がある、嘔吐する、むくまずに短期間に体重が増加する、低浸透圧血症になる、尿中ナトリウム排泄量が増加する、高張尿がでる、全身けん怠感がある、意識障害になる、主に高齢の方は低ナトリウム血症、痙攣(けいれん)等が発生する場合がある
幻覚 実在しないものが見える(幻視)、聴こえる(幻聴)、感じる(体感幻覚)等
痙攣(けいれん) 全身の筋肉がピクピクする、興奮状態が継続する、怒りっぽくなる、しびれがある、チクチクと痛む、吐き気がする、めまいがする、瞬間的にうとうとと眠くなる、失神する、錯乱する、脱力する、膀胱の調節機能が消失する、ぼんやりする、よろめく、下肢コントロールが不能になる、筋肉の付随現象がおこる等
肝機能障害 黄疸がでる、常に眠い状態になる、倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がする、AST(GOT)値、ALT(GPT)値、γ-GTP値、総ビリルビン値等の上昇等
肝炎 高熱がでる、黄色い尿がでる、白目や皮膚が黄色っぽくなる、倦怠感が増大する、淡黄色の便がでる等
黄疸 皮膚や白目が黄色になる、嘔気がある、嘔吐する、食欲が不振、倦怠感がある、そう痒がある等、下痢する、全身に脱力感がある、38度~39度の発熱がある、ブツブツ状の発疹がでる等
アナフィラキシー様症状 悪寒がする、紅斑がでる、呼吸困難になる、口腔咽頭浮腫ができる、口内に違和感がある、かゆみがでる、くしゃみする、顔面が紅潮する、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身発赤がある、不快感がある、眩暈(めまい)がある、耳鳴がする、血圧が低下する、喘鳴(
ぜいめい)がある、血管浮腫がある、発汗がある等
高血圧クリーゼ 急激に血圧が上昇する、合併症として心不全、脳出血、腎不全等
尿閉 尿が出にくくなる、残尿感がある、尿の出が細くて弱々しくなる、急に下腹部がふくれて激しく痛む等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
精神神経系 浮遊感がある、傾眠がある、頭痛がする、めまいがする、不眠になる、立ちくらみがある、しびれ感がある、振戦(ふるえ)がある、あくびする、味覚異常がある、焦燥感がある、躁病反応になる、気分が高揚する、注意力障害がおこる、錐体外路症状がでる、不安になる、異常夢(悪夢を含む)を見る、頭がぼーっとする、性欲が減退する、錯感覚がある、無感情になる、激越がある、歯軋りする、オーガズム異常になる、嗜眠をする、睡眠障害がある、失見当識になる、攻撃性がある、怒りがでる、歩行障害になる、開口障害になる
循環器 血圧が上昇する、起立性低血圧になる、動悸がする、頻脈になる、上室性不整脈がおこる、失神する
過敏症 蕁麻疹(じんましん)がでる、発疹がでる、そう痒がある、血管浮腫ができる、接触性皮膚炎になる、光線過敏反応がある
全身症状 悪寒がする、脱力感がある、倦怠感がある、ほてりがある、発熱する、脱水になる
消化器 悪心がある、嘔吐する、口が渇く、腹部膨満感がある、便秘をする、下痢する、腹部痛がある、消化不良になる、胃炎になる、口内炎ができる、腹部不快感がある、歯痛がある、胃腸炎になる、咽頭炎になる、咽頭不快感がある、咽喉緊張がおこる、食欲が減退する、口臭がする
血液 鼻出血がある、ヘモグロビン値が減少する、赤血球が減少する、ヘマトクリットが減少する、異常出血(斑状出血、胃腸出血等)がある
感覚器 眼乾燥がおこる、耳鳴がする、耳痛がする、散瞳がおこる、視調節障害がおこる、霧視になる、緑内障になる
肝臓 AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する、Al-P値が上昇する、LDH値が上昇する
筋・骨格系 肩がこる、筋緊張がある、背部痛がある、関節痛がある、筋痛がある、筋痙攣(けいれん)がある
代謝・内分泌 高血糖になる、トリグリセリド値が上昇する、総コレステロール値が上昇する、血中カリウム値が上昇する、尿中蛋白が陽性になる、血中カリウム値が減少する、甲状腺機能が低下する、低ナトリウム血症になる、乳汁漏出症になる、高プロラクチン血症になる
泌尿器・生殖器 多尿になる、排尿困難になる、頻尿になる、尿流量が減少する、性機能異常(月経異常、射精障害、勃起障害等)になる、BUN値が上昇、尿中アルブミン/クレアチニン比が上昇する、排尿障害がおこる、血中クレアチニン値が上昇する、閉経期症状がでる
その他 冷感がある、熱感がある、発汗する、冷汗がある、体重が減少する、体重が増加する、CK(CPK)値が上昇する、浮腫ができる、呼吸苦になる、胸痛がある、咳嗽になる
過量投与 セロトニン症候群になる、嘔吐する、傾眠する、昏睡になる、発作がおこる、頻脈になる

 

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