レメロンによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/11

レメロンとは

レメロン(REMERON)とは、抗うつ剤です。

憂鬱な気持ちを緩和し、意欲を高揚させるお薬です。

主成分は、ミルタザピン(Mirtazapine)で、脳内のノルアドレナリンとセロトニンを増加させる作用があります。

ノルアドレナリンが増加すると、意欲を高める作用がみられ、セロトニンが増加すると、不安な気持ちを緩和し、心を穏やかにする作用があると報告されています。

本剤は、第4世代のNaSSA(読み方:なっさ)と呼ばれる抗うつ薬です。

NaSSAとは、ノルアドレナリン作動性特異的セロトニン作動性抗うつ薬の略称になります。

日本では、近年、利用され始めたお薬ですが、世界的には、1994年から利用されています。

適応症は、以下の通りです。

・うつ病
・うつ状態

本剤は、MSD株式会社により製造販売されています。

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主な副作用

レメロンの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・傾眠がみられる
・口が渇く
・倦怠感がある
・便秘になる
・アラニン・アミノトランスフェラーゼが増加する
・体重が増加する

本剤は、抗ヒスタミン作用があるため、眠気や体重の増加が発現する場合があります。

但し、他の抗うつ剤に多い、以下の副作用は少ないと言われています。

・抗コリン作用(口が渇く、便秘になる、尿閉になる等)
・性機能障害(勃起障害がみられる、射精障害がみられる)
・胃腸障害(吐き気がする、胃部不快感がある)
・不眠になる

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重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
セロトニン症候群 悪寒がする、発熱する、手が震える、不安になる、焦燥がみられる、興奮する、激越がみられる、錯乱する、幻覚がみられる、反射亢進がみられる、ミオクロヌスがみられる、発汗する、戦慄がみられる、頻脈になる、振戦がみられる、下痢する、高血圧になる、固縮がみられる、協調異常がみられる、自律神経不安定になる等。特にセロトニン作用薬と併用した際に発現する可能性が高い
無顆粒球症 発熱する、咽頭痛になる、倦怠感がある、口内炎ができる等
好中球減少症 感染症が発現するまでは無症状。発熱する、口や肛門の周りの痛みを伴うびらん(潰瘍)がみられる、細菌性肺炎等の重症感染症になる等
痙攣(けいれん) 興奮状態が継続する、怒りっぽい、ぼんやりする、よろめく、吐き気がする、眩暈(めまい)がする、下肢コントロール不能になる、筋肉の付随現象がみられる等
肝機能障害 倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がみられる、常に眠い状態、黄疸がでる、AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する等
黄疸 嘔気がある、嘔吐する、食欲不振になる、倦怠感がある、そう痒等がある、皮膚や白目が黄色くなる、下痢する、全身の脱力感がみられる、38度から39度の発熱がある、ブツブツ状の発疹ができる等
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH) 食欲不振になる、嘔気がある、嘔吐する、全身けん怠感がある、むくみのない短期間の体重増加がみられる、頭痛がする、吐き気がする、低浸透圧血症になる、尿中ナトリウム排泄量の増加がみられる、高張尿がみられる、意識障害がある、主に高齢の方に低ナトリウム血症がみられる、痙攣(けいれん)する等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱がでる、陰部の痛みがある、関節の痛みがある、ひどい口内炎ができる、唇や口内のただれがみられる、発熱する、皮膚がまだら模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央にむくみをともなった赤い斑点ができる、赤い発疹がでる、まぶたや眼の充血がみられる、結膜のただれがみられる、食欲不振になる、からだがだるい等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
全身症状 体重が増加する、倦怠感がある、異常感がある、末梢性浮腫ができる、胸痛がある、易刺激性がみられる、浮腫ができる、末梢冷感がある、体重が減少する、疲労する
精神神経系 傾眠がみられる、浮動性めまいがする、頭痛がする、体位性めまいがする、感覚鈍麻がみられる、振戦がみられる、不眠症になる、構語障害がみられる、注意力障害がみられる、アカシジアがみられる、痙攣(けいれん)する、悪夢がある、鎮静する、錯感覚がみられる、下肢静止不能症候群になる、異常な夢をみる、不安になる、軽躁がみられる、躁病になる、激越がみられる、錯乱がみられる、運動過多になる、ミオクローヌスがみられる、失神する、幻覚がある、精神運動の不穏(運動過剰症)がみられる、嗜眠がみられる、口の錯感覚がある、せん妄がみられる
消化器 便秘する、口が渇く、上腹部痛がある、下痢する、悪心がある、胃不快感がみられる、嘔吐する、腹部膨満がみられる、腹痛がある、口内乾燥がみられる、おくび(げっぷ)がでる、口の感覚鈍麻がみられる、口腔浮腫ができる
循環器 動悸がする、血圧が上昇する、心拍数が増加する、起立性低血圧がみられる、低血圧になる
呼吸器 しゃっくりがでる
血液 ヘモグロビン値が減少する、白血球値が減少する、白血球値が増多する、好酸球値が増多する、好中球値が増多する、リンパ球値が減少する、再生不良性貧血になる、顆粒球値が減少する、血小板減少症になる
皮膚 紅斑がでる、多汗症になる、そう痒症になる、発疹がでる、水疱がでる
感覚器 視調節障害がみられる、眼瞼浮腫がみられる、視覚障害がみられる
肝臓 AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、Al-P値が上昇する、LDH値が上昇する、ビリルビン値が上昇する等
泌尿器 頻尿になる、尿糖陽性になる、尿蛋白陽性になる、尿閉になる、排尿困難になる
生殖器 不正子宮出血がみられる
骨格筋・結合組織 関節痛がある、筋肉痛がある、筋力が低下する、背部痛がある、四肢不快感がある、CK(CPK)値が上昇する
その他 過食になる、食欲亢進がみられる、コレステロール値が上昇する、食欲不振になる
過量投与 頻脈になる、高血圧又は低血圧を伴う見当識障害がみられる、鎮静作用等の中枢神経系の抑制がみられる

 

レメロンについて

持病やアレルギーのある方は、事前に医師とご相談ください。

アルコール(お酒)は、控えてください。

海外の事例ですが、24歳以下の方で、自殺念慮や自殺企図の発現リスクが高まったと言う報告があります。

該当する方が利用する場合には、念のため、ご注意ください。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・本剤の成分に対して、過敏症の既往歴のある方
・MAO阻害剤を投与中の方
・MAO阻害剤を投与中止後2週間以内の方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・肝機能障害のある方
・腎機能障害のある方
・自殺念慮、又は、自殺企図の既往のある方
・自殺念慮のある方
・躁鬱病(そううつびょう)の方
・脳の器質的障害、又は、統合失調症の素因のある方
・衝動性が高い併存障害を有する方
・てんかん等の痙攣性疾患のある方
・てんかん等の痙攣性疾患の既往歴のある方
・心疾患(心筋梗塞、狭心症、伝導障害等)のある方
・低血圧のある方
・QT延長、又は、その既往歴のある方
・QT延長を起こすことが知られている薬剤を利用中の方
・著名な徐脈や低カリウム血症等のある方
・緑内障の方
・眼内圧亢進のある方
・排尿困難のある方
・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

以下の薬剤との併用は、基本的に禁忌です。ご利用されている方は、医師とご相談ください。

・MAO阻害剤
  ・セレギリン塩酸塩(エフピー)

以下の薬剤等と併用する際には相互作用があり、効果が増減したり、副作用を増強したりする可能性があるため、注意が必要なので、医師とご相談ください。

・CYP3A4阻害剤
  ・HIVプロテアーゼ阻害剤
  ・アゾール系抗真菌薬(ケトコナゾール等)
  ・エリスロマイシン等
・CYP3A4誘導剤
  ・カルバマゼピン
  ・フェニトイン
  ・リファンピシン等
・シメチジン
・鎮静剤
  ・ベンゾジアゼピン系薬剤等
・アルコール(飲酒)
・セロトニン作用薬
  ・選択的セロトニン再取り込み阻害剤
  ・L-トリプトファン含有製剤
  ・トリプタン系薬剤
  ・トラマドール
  ・リネゾリド
  ・炭酸リチウム等
・セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
・ワルファリン

 

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