ジプレキサによる副作用

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ジプレキサとは

ジプレキサ(Zyprexa)とは、精神病薬です。心を落ち着かせ、気持ちを静める作用があります。

主成分のオランザピン(Olanzapine)は、ドーパミン、セロトニン、アドレナリン、ヒスタミン等の脳内にある神経伝達物質を抑制する作用があります。

つまり、躁状態にも鬱状態にも効果があるため、幅広く利用されています。

適用症は、以下の通りです。

・統合失調症
・双極性障害の躁症状及びうつ症状の改善

アメリカでは最も多く利用される精神病薬の一つになっています。

尚、本剤を利用中は、相互に影響があるため、お酒(アルコール)やタバコは控えてください。

ジプレキサは、日本イーライリリー株式会社により、製造・販売されております。

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主な副作用

適用症ごとにジプレキサの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

(統合失調症)
・体重が増加する
・傾眠になる
・不眠になる
・便秘する
・アカシジア
・食欲が亢進する
・トリグリセリド値が上昇する

(双極性障害の躁症状の改善)
・傾眠になる
・体重が増加する
・口が渇く
・トリグリセリド値が上昇する
・便秘する
・倦怠感がある
・食欲が亢進する

(双極性障害の鬱症状の改善)
・体重が増加する
・傾眠になる
・食欲が亢進する
・鎮静する
・過眠症になる

本剤の利用に伴い、著しく血糖値が上昇し、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が現れる場合があります。

その際、死亡することもありうるため、十分に注意してください。

特に注意が必要な副作用症状は、口が渇く、多飲になる、多尿になる、頻尿になる等の症状です。

これら以外にも、気になる症状が発現した場合には、速やかに医師とご相談ください。

傾眠、集中力・注意力・反射運動神経等の低下が発現する場合があるので、車の運転や危険を伴う作業等は避けてください。

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
高血糖(高血糖症) のどが渇く、身体がだるい、尿量が増加する、空腹感がある、皮膚が乾燥し痒い、風邪を引き易い、傷の治りが遅い等
糖尿病性ケトアシドーシス 口渇(喉のかわき)、多飲になる、倦怠感がある、悪心がある、嘔吐する、低体温になる、体重が減少する、血圧が低下する、頻脈になる、意識障害が発生する、糖尿病性ケトアシドーシスがみられる、高血糖高浸透圧状態になる、低血糖症になる、乳酸アシドーシス、激烈な腹痛(急性腹症)がある、胃痙攣(けいれん)をおこす等
糖尿病性昏睡 著しいのどの渇きがある、脱水をおこす、多尿になる、頻尿になる、だるい、食欲が低下する、吐き気がする、悪心がある、嘔吐する、腹痛がある、下痢する、ショック、昏睡になる
低血糖(低血糖症) 脱力感がある、冷や汗がでる、急激な空腹感がある、悪寒がする、動悸がする、手が震える、集中力が低下する、痙攣(けいれん)する、意識障害がある、低血糖性昏睡に至る例の報告もある
悪性症候群(Syndrome malin) 無動緘黙(むどうかんもく:無言症。無動無言状態のこと)になる、強度の筋強剛(きんきょうごう:筋肉のこわばり)になる、嚥下が困難になる、頻脈になる、血圧が変動する、発汗がある等の症状が現れ、その後、発熱する場合がある。抗精神病剤と併用した際に現れることが多い
肝機能障害 倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がする、常に眠い状態、黄疸がみられる、AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する等
黄疸 嘔気がある、嘔吐する、食欲不振になる、倦怠感がある、そう痒になる等、皮膚や白目が黄色くなる、下痢する、全身の脱力感がある、38度から39度の発熱がある、ブツブツ状の発疹ができる等
痙攣(けいれん) 全身の筋肉がピクピクする、痺れる(しびれる)、チクチクと痛む、瞬間うとうとと眠くなる、失神する、錯乱する、脱力する、膀胱の調節機能が消失する、興奮状態が継続する、怒りっぽくなる、ぼんやりする、よろめく、吐き気がする、眩暈(めまい)がする、下肢コントロールが不能になる、筋肉の付随現象がおきる等
遅発性ジスキネジア 口をモグモグさせる、歯を食いしばる、噛む、顎を側方にずらす、唇をすぼめたり尖らせたりを繰り返す、舌を突き出す、舌を左右に揺らす、瞬きを繰り返す、額にしわを寄せる、肩をひそめる、しかめ面をする、手指を繰り返し屈伸する、腕を振り回す・ねじる、足踏みする、タップする、体をゆする、くねらす、ねじる、呼吸困難になる、不規則呼吸になる等
肺塞栓症 突然息切れが起こる、呼吸が速くなる、落ち着かない、鋭く胸が痛む、眩暈(めまい)がする、失神する、痙攣(けいれん)する、不整脈がある、血痰がでる、発熱する、足首や脚のむくみがある、脱力感がある、チアノーゼがみられる等
深部静脈血栓症 皮膚が発赤する、胸が痛む、ふくらはぎが腫れる、痛む、圧痛がする、熱感がある、足首、足や太ももが腫れる等
横紋筋融解症 手足肩を中心とした筋肉痛やこわばりがみられる、手足が痺れる(しびれる)、赤褐色の尿が出る、脱力感がある、CK(CPK)値が上昇する、血中及び尿中ミオグロビン値が上昇する、急激な腎機能悪化を伴う
麻痺性イレウス 強い腹痛がある、吐き気がする、吐く、ひどい便秘になる、おなかが膨れる等
無顆粒球症 発熱する、咽頭痛になる、倦怠感がある、口内炎ができる等
白血球減少 風邪等の感染症にかかりやすい、風邪等が治りにくい

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
精神神経系 興奮する、傾眠になる、不眠になる、不安になる、眩暈(めまい)がする、ふらつく、頭痛がする、頭重になる、抑うつ状態になる、易刺激性がある、自殺企図がある、幻覚が見える、妄想する、脱抑制になる、構音障害になる、性欲が亢進する、躁状態になる、立ちくらみがする、感覚が鈍麻する、独語する、記憶障害がある、知覚過敏になる、違和感がある、意識が喪失する、空笑する、会話障害がある、もうろう状態になる、焦燥する、しびれ感がある
錐体外路症状 アカシジア(静坐不能)、振戦(しんせん)がおきる、筋強剛になる、流涎(よだれを流す)、ジストニアがみられる、パーキンソン病の徴候がみられる、ジスキネジアがおきる、歩行異常になる、嚥下障害がおきる、眼球挙上がみられる、ブラジキネジア(動作緩慢)がみられる、下肢不安症になる、舌の運動障害がみられる、運動減少になる
循環器 血圧が低下する、動悸する、起立性低血圧になる、血圧が上昇する、頻脈になる、徐脈になる、心室性期外収縮がおきる、心房細動がおきる、血栓ができる
消化器 便秘になる、食欲が亢進する、口が渇く、嘔気がある、胃不快感がある、食欲不振になる、嘔吐する、下痢する、胃炎になる、腹痛になる、胃潰瘍になる、口角炎になる、黒色便がでる、痔出血がある、膵炎になる
血液 白血球が減少する、白血球が増多する、貧血になる、リンパ球が減少する、好酸球が増多する、赤血球が減少する、好中球が増多する、血小板が減少する、ヘモグロビンが減少する、血小板が増多する、好中球が減少する、好酸球が減少する、赤血球が増多する、単球が減少する、単球が増多する、ヘマトクリット値が減少する
内分泌 プロラクチンが上昇する、月経異常になる、プロラクチンが低下する、乳汁分泌がある、乳房肥大になる、甲状腺機能亢進症になる
肝臓 ALT(GPT)値が上昇する、AST(GOT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、Al-P値が上昇する、LDH値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する、ウロビリノーゲンが陽性になる、総ビリルビン値が低下する、肝炎になる
腎臓 BUN値が低下する、蛋白尿がでる、尿沈渣が異常になる、腎盂炎になる、クレアチニン値が低下する、BUN値が上昇する
泌尿器 排尿障害になる、尿閉になる、頻尿になる、尿失禁する
過敏症 発疹がでる、そう痒症になる、顔面浮腫ができる、蕁麻疹(じんましん)がでる、小丘疹ができる、光線過敏症になる、血管浮腫ができる
代謝異常 トリグリセリド値が上昇する、コレステロール値が上昇する、高脂血症になる、尿糖がでる、糖尿病になる、高尿酸血症になる、カリウム値が低下する、カリウム値が上昇する、ナトリウム値が低下する、総蛋白が低下する、水中毒になる、ナトリウム値が上昇する、クロール値が上昇する、トリグリセリド値が低下する、脱水症になる、クロールが低下する
呼吸器 鼻閉になる、嚥下性肺炎になる
その他 体重が増加する、倦怠感がある、脱力感がある、体重が減少する、発熱する、発汗する、浮腫ができる、ほてりがある、CK(CPK)値が上昇する、転倒する、胸痛がある、骨折する、腰痛がある、死亡する、アルブミン値が低下する、低体温になる、眼がチカチカする、A/G比が異常になる、肩こりがする、グロブリン値が上昇する、霧視感がある、脱毛症になる、持続勃起する、離脱反応がみられる(発汗する、嘔気がある、嘔吐する)
過量投与 頻脈になる、激越する/攻撃性がみられる、構語障害になる、種々の錐体外路症状がみられる、鎮静から昏睡に至る意識障害が発現する、譫妄がみられる、痙攣(けいれん)をおこす、悪性症候群様症状になる、呼吸抑制になる、吸引がみられる、高血圧になる、低血圧になる、不整脈がみられる、心肺停止になる

 

ジプレキサについて

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・昏睡状態の方
・バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある方
・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方
・アドレナリンを投与中の方
・糖尿病の方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する方
・自殺念慮又は自殺企図の既往のある方
・自殺念慮のある方
・脳の器質的障害のある方
・衝動性が高い併存障害を有する方
・尿閉、麻痺性イレウス、閉塞隅角緑内障のある方
・てんかん等の痙攣(けいれん)性疾患又はこれらの既往歴のある方
・肝障害のある方
・肝毒性のある薬剤による治療を受けている方
・高齢の方
・本剤のクリアランスを低下させる要因(非喫煙者、女性、高齢者)を併せ持つ方

以下の薬剤との併用は、基本的に禁忌です。ご利用されている方は、医師とご相談ください。

・アドレナリン(ボスミン)

以下の薬剤等と併用する際には相互作用があり注意が必要なので、医師とご相談ください。

・中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)
・アルコール
・抗コリン作用を有する薬剤
 (抗コリン性抗パーキンソン剤、
  フェノチアジン系化合物、
  三環系抗うつ剤等)
・ドパミン作動薬
・レボドパ製剤
・フルボキサミン
・シプロフロキサシン塩酸塩
・カルバマゼピン
・オメプラゾール
・リファンピシン
・喫煙

 

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