ムコダインによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/12

ムコダインとは

ムコダイン(MUCODYNE)とは、痰(たん)等を溶かし排出しやすくさせる気道粘液調整・粘膜正常化剤です。

風邪や気管支喘息(きかんしぜんそく)、気管支炎、咽頭炎(いんとうえん)、喉頭炎(こうとうえん)、肺結核、蓄膿症(ちくのうしょう)等になった際、痰や膿(うみ)を出しやすくする作用が期待されます。

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主な副作用

ムコダインの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・食欲不振になる
・下痢する
・腹痛が起こる
・発疹が出る

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 高熱が出る、陰部が痛む、関節が痛む、酷い(ひどい)口内炎が出来る、唇や口内が爛れる(ただれる)、発熱する、皮膚が斑(まだら)模様に赤くなる、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、中央に赤い斑点がむくみを伴い出る、赤い発疹ができる、瞼(まぶた)や眼が充血する、結膜が爛れる(ただれる)、食欲不振になる、身体(からだ)がだるく感じる等
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群もしくはToxic Epidermal Necrolysis:TEN) 発熱する、皮膚が赤くなる、皮膚が焼けるように痛む、皮膚に水脹れが出る(各種皮膚障害)、口内が荒れる等
ショック 血圧低下に伴う失神が起こる、意識が消失する、チアノーゼが出る、呼吸困難になる、胸内苦悶になる、冷感がある、嘔吐する、顔が赤くなる、痒みがある、蕁麻疹(じんましん)ができる、痺れ(しびれ)がある、動悸がする、息切れする等
アナフィラキシー様症状 紅斑が出る、悪寒がする、口腔咽頭浮腫ができる、口内の違和感を感じる、かゆみがある、くしゃみする、顔面が紅潮する、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身が発赤する、顔面や喉頭(こうとう)に浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)がする、血管浮腫が出来る、不快感がある、眩暈(めまい)がする、耳鳴がする、発汗する等
肝機能障害 倦怠感が増大する、食欲が低下する、呼吸困難になる、吐き気がする、常に眠く感じる、黄疸(おうだん)がおこる、AST(GOT)値が上昇する、ALT(GPT)値が上昇する、γ-GTP値が上昇する、総ビリルビン値が上昇する
黄疸 嘔気がある、嘔吐する、食欲不振になる、倦怠感がある、そう痒感がある等、皮膚や白目が黄色くなる、下痢する、全身に脱力感がある、38度から39度程度の発熱がみられる、ブツブツ状の発疹が出る等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
消化器 食欲不振になる、下痢する、腹痛が起こる、悪心がある、嘔吐する、腹部膨満感がある、ロが渇く
過敏症 発疹ができる、湿疹ができる、紅斑がある、浮腫ができる、発熱する、呼吸困難になる等
その他 そう痒感がある

 

ムコダインについて

ムコダインは、L-カルボシステイン (L-Carbocisteine)が主な成分である、去痰剤です。

禁忌は、本剤の成分に対して過敏症等の既往歴のある方だけです。

慎重投与も、肝障害のある方や心障害のある方のみで、ほとんどの方は、ご利用頂けるお薬です。

それでも、高齢者の方の場合には、身体全体の生理機能が低下していますので、状況に応じて、薬を減量するなどの工夫が必要になる場合があります。

尚、妊婦の方や、妊娠している可能性のある方は、このお薬のご利用をお控えください。

 

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