ソランタールによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/06

ソランタールとは

ソランタール(Solantal)とは、炎症を抑制し痛みを緩和するためのお薬です。

本剤の主成分である、チアラミド塩酸塩(Tiaramide Hydrochloride)は、炎症物質のカラゲニン、セロトニン、ヒスタミン等の働きを抑制する作用があり、これにより炎症を抑える効果が期待されます。

様々な領域で広く利用されています。

適応症は以下の通りです。

・各科領域の手術後並びに外傷後の鎮痛・消炎
・下記疾患の鎮痛・消炎
  ・関節炎
  ・腰痛症
  ・頸肩腕症候群
  ・骨盤内炎症
  ・軟産道損傷
  ・乳房うっ積
  ・帯状疱疹
  ・多形滲出性紅斑
  ・膀胱炎
  ・副睾丸炎
  ・前眼部炎症
  ・智歯周囲炎
・抜歯後の鎮痛・消炎
・下記疾患の鎮痛
  ・急性上気道炎

本剤は、アステラス製薬株式会社により製造販売されています。

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主な副作用

ソランタールの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・食欲不振になる
・胸やけがする
・悪心がある
・発疹ができる
・頭痛がする
・浮腫ができる

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
ショック 血圧低下に伴い失神する、意識が消失する、チアノーゼがみられる、呼吸困難になる、胸内苦悶がある、冷感がある、嘔吐する、顔が赤くなる、痒みがある、蕁麻疹(じんましん)ができる、痺れる(しびれる)、動悸がする、息切れする等
アナフィラキシー様症状 紅斑ができる、悪寒がする、口唇浮腫ができる、咽頭浮腫ができる、口内の違和感がある、かゆみがある、くしゃみする、顔面が紅潮する、熱感がある、吐き気がする、嘔吐する、尿意がある、便意がある、そう痒感がある、全身が発赤する、顔面や喉頭浮腫ができる、呼吸困難になる、血圧が低下する、喘鳴(ぜんめい)がきこえる、血管浮腫ができる、不快感がある、眩暈(めまい)がする、耳鳴がきこえる、発汗する等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
過敏症 発疹ができる
消化器 食欲不振になる、悪心がある、胸やけがする、腹部膨満感がある、腹痛がする、下痢する、便秘になる、嘔吐する、口が渇く
精神神経系 頭痛がする、眩暈(めまい)がする、ふらつく、不眠になる、眠気がする
その他 浮腫ができる、倦怠感がある
過量投与 意識喪失する、痙攣(けいれん)発作をおこす、振戦がみられる

 

ソランタールについて

本剤は、副作用の少ない塩基性の穏やかな鎮痛薬です。安全なお薬と言われています。

但し、痛みや炎症の原因を治療するお薬ではありません。あくまで対症療法薬です。

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

特にアスピリン喘息の方は利用できません。

消化性潰瘍(胃潰瘍等)のある方も基本的に利用できません。

胃腸が悪い方、腎臓の悪い方、肝臓の悪い方、血液の病気のある方、喘息の方も医師とご相談ください。

市販薬(風邪薬、鎮痛薬等)との併用は止めてください。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・消化性潰瘍のある方
・重篤な血液の異常のある方
・重篤な肝障害のある方
・重篤な腎障害のある方
・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方
・アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・痙攣発作の既往歴のある方
・消化性潰瘍の既往歴のある方
・血液の異常又はその既往歴のある方
・肝障害又はその既往歴のある方
・腎障害又はその既往歴のある方
・過敏症の既往歴のある方
・気管支喘息のある方
・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

 

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