リレンザによる副作用

公開日:  最終更新日:2016/09/07

リレンザとは

リレンザ(RELENZA)とは、インフルエンザウィルス感染症の治療薬です。

本剤の主成分は、ザナミビル水和物(Zanamivir Hydrate)で、インフルエンザウイルスが増殖するために必要とする、ノイラミニダーゼ酵素の働きをブロックする作用が期待されます。

この作用で、体内にある正常な細胞へインフルエンザウィルスが侵入しても、増殖を抑制する効果が期待されます。

結果として、感染の拡大を防ぎます。

本剤は、吸引タイプで、A型とB型のウィルスに対して、効果が期待できます。C型に対しては、効果は、期待できないと言われています。

適応症は以下の通りです。

・A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防

他のインフルエンザウィルス薬と比較して、B型のウィルスに対して、早く効果が現れると言う報告があります。

通常、発症後48時間以内に、服用を開始することにより、症状の期間を1.5日程度、短縮すると言われています。

本剤は、グラクソ・スミスクライン株式会社により製造販売されています。

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主な副作用

リレンザの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

(成人)
・下痢する
・発疹がでる
・悪心がある
・嘔吐する
・嗅覚障害がでる

以下、副作用の記載をする前に、まず、この薬を利用する上での重要な注意事項を、記載させていただきます。

本剤の利用に伴う副作用で重度なものは、きわめて稀ではありますが、利用者数が多いため、留意しておく必要があります。

・4歳以下の乳幼児に対しては、安全性が確率していないため、原則として、利用しない様にしてください。

・本剤は、必ず専用の吸入器により吸入投与してください。また、小児の場合、吸入投与が可能である場合のみ投与してください。

・海外で、喘息の方に投与した際、気管支痙攣や呼吸機能の低下が発生したとの報告があります。このため、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患等の慢性呼吸器疾患のある方は、注意が必要です。

・上記を踏まえて、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患等の慢性呼吸器疾患のある方の場合、これらの治療用の吸入薬と併用する際には、リレンザを使用する前に、これらの治療用の吸入を行う様にしてください。

・本剤を投与した後、失神、ショック症状になったとの報告があります。これは、様々な複合要因が考えられますが、本剤を強く吸引したことや長く息を止めたことが誘因になった可能性があります。そのため、吸引に際しては、リラックスした体勢やくつろいだ状態で吸引する様にしてください。

・未成年の方の利用に際しては、異常行動などの報告があります。未成年の方が利用する際は、万一、異常行動等が現れても対処できる様、保護者や家族の目の届く所で、最低2日間は、一人にしないこと。

・本剤は、薬品です。インフルエンザウィルスの感染症を予防するためのワクチンではありません。予防を目的とする場合には、原則としてワクチンを利用してください。

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用としては、次の表の症状が想定されます。

重大・重篤レベル副作用リスト
副作用の名称 想定される症状等
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群もしくはToxic Epidermal Necrolysis:TEN) 皮膚に水脹れ(みずぶくれ)が出る(各種皮膚障害になる)、皮膚が赤くなる、皮膚が焼けるように痛い、発熱する、口内が荒れる等
ショック 蕁麻疹(じんましん)がでる、顔が赤くなる、痒みがある、しびれがある、動悸がする、息切れがする等
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 皮膚に水脹れ(みずぶくれ)が出る(各種皮膚障害になる)、発熱する、皮膚が斑(まだら)模様に赤くなる、関節が痛む、目が充血する等
アナフィラキシー様症状 吐き気がする、口腔咽頭浮腫ができる、口内に違和感がある、嘔吐する、呼吸困難になる、かゆみがおきる、くしゃみがでる、顔面が紅潮する、熱感がある、尿意がある、便意がある、、顔面や喉頭に浮腫ができる、血圧の低下等
呼吸困難 息切れする、手足が冷たくなる、心臓の脈拍が上がる、胸部が痛む、倦怠感がある等
気管支攣縮(きかんしけいれん) 胸に圧迫感がある、呼吸が困難になる等
多形紅斑(たけいこうはん) 発熱する、手の甲や足の甲、肘、膝などの四肢伸側に左右対称に円形の紅斑が多発する、痛む等

 
上記の表にある様な症状が現れた場合には、速やかに医師、又は薬剤師へ報告し、対応を相談してください。

重大・重篤な症状を伴う副作用は、通常滅多にあるものではありません。しかし、服用を開始した際の初期症状には、注意が必要です。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
全身症状 発熱する、発汗する、頚部痛がある、背部痛がある
循環器 動悸がする
過敏症 顔面に浮腫ができる、発疹がでる、蕁麻疹(じんましん)がでる
呼吸器 嗄声がある、喘鳴する、咽喉刺激感がある、鼻道刺激感がある、鼻出血する、鼻漏する、痰がでる
消化器 嘔吐する、口が渇く、下痢する、悪心がある、咽喉乾燥がでる、口内炎ができる、舌があれる、食欲不振になる、胃部に不快感がある
感覚器 嗅覚障害がある、耳鳴がする

 

リレンザについて

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

特に喘息等、呼吸器に関する病気のある方は医師とご相談ください。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・乳製品に対して過敏症の既往歴のある方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

早期治療が大切です。薬を入手したら即、吸入してください。

 

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