パルミコートによる副作用

公開日:  最終更新日:2017/08/09

パルミコートとは

パルミコート(Pulmicort)とは、喘息の治療で使う吸入薬です。

本剤の主成分であるブデソニド(Budesonide)は、ステロイド剤で、吸入することにより気道の炎症を抑制し、気道の反応を低下させる作用があります。

また、血管透過性抑制作用や粘液分泌抑制作用もあるため、これらの相乗効果により、喘息発作を起こしにくくし予防する効果が期待されます。

適応症は以下の通りです。

・気管支喘息

発現した喘息発作を止める効果はほとんどありません。本剤は予防薬として毎日、決められた用法用量で吸入してください。

本剤は、アストラゼネカ株式会社により製造販売されています。

スポンサーリンク

主な副作用

パルミコートの主な副作用を、症例の報告の多い順に記載すると、以下の通りです。

・嗄声がきこえる
・咽喉頭疼痛がある
・咳嗽(がいそう)がきこえる
・口腔カンジダ症になる
・咽喉刺激感がある
・悪心がある

重大・重篤な副作用

重大・重篤レベルの副作用は、想定されていません。

その他の副作用

その他の副作用としては、以下の様な症状が報告・想定されています。

その他の副作用リスト
副作用の部位名称等 副作用の名称、症状
過敏症 発疹ができる、蕁麻疹(じんましん)がでる、接触性皮膚炎になる、血管浮腫等の過敏症状がみられる
口腔・呼吸器 嗄声がきこえる、咽喉頭症状がみられる(刺激感がある、疼痛がする)、咳嗽(がいそう)が聞こえる、口腔カンジダ症になる、味覚異常がみられる、感染する、気管支痙攣(けいれん)がみられる
消化器 悪心がある
精神神経系 神経過敏がみられる、情緒不安になる、抑うつになる、行動障害がみられる、不眠になる
その他 皮膚挫傷がみられる
過量投与 副腎皮質系機能が低下する場合がある

 

パルミコートについて

本剤は吸入することにより、気道の炎症起因物質である、サイトカイン、マスト細胞、好酸球を抑制します。

ステロイド薬は、優れた抗炎症作用がありますので、喘息の治療の際に、まず吸入して利用されるお薬です。

持病やアレルギーのある方は事前に医師とご相談ください。

細菌や真菌等による重い感染症のある方や結核性疾患のある方は、利用できません。

以下の方は、基本的に禁忌なので、本剤の利用はできません。

・有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の方
・本z内の成分に対して過敏症の既往歴のある方(接触性皮膚炎を含む)

以下の方は、原則禁忌です。

・結核性疾患の方

以下の方は、このお薬を利用する際には注意が必要なので、医師とご相談ください。

・感染症の方
・高齢の方
・妊婦の方
・妊娠している可能性のある方
・授乳婦の方
・小児等

以下の薬剤等と併用する際には相互作用があり、効果が増減したり、副作用を増強したりする可能性があるため、注意が必要なので、飲み合わせにつきまして医師とご相談ください。

・CYP3A4阻害剤
  ・イトラコナゾール等

 

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑